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ノルウェーの歯科事情

ノルウェーの歯科保険制度を紹介いたします。

ノルウェーの治療費は、18才未満は無料で、19才・20才は一部負担です。20才以上は全額負担になります。矯正治療は20才未満なら、国が75%負担してくれます。

全額負担とは厳しいなと感想をお持ちになったと思います。治療費も日本と比べられないほど高額です。ノルウェーに住んだ日本人は、治療終了後、必死になって歯磨きをしたそうです。

18才まで無料……これは理にかなっています。永久歯は15才までが虫歯になりやすいです。大人の方で虫歯に苦労している方は、15才以前の定期健診の不足が原因です。親知らずの問題も18才くらいで、チェックできます。


ノルウェーの制度は、一言でいえば、「子供の歯の健康づくりは、国が面倒みましょう。その代わり20才になったら、メインテナンスは、自分でやってください」ということでしょう。それは、国の予算における歯科治療費の抑制のためです。

日本では、40年前、老人と社会保険本人の医療費は無料でした。今、後期高齢者は所得に応じて、1割負担、3割負担ですが、1割負担の方は2割負担になる方向です。少子高齢化で、年金制度と医療保険制度は、ますます厳しくなります。


私は、開業以来、定期健診の必要性を患者さんに説明してきました。なぜなら、定期健診を続けることが、生涯通算の医療費・通院回数を減らし、自分の歯が残るからです。しかし、残念ながら定期健診を続けられる患者さんは2割程度です。

国は、病気の種類によって自己負担割合を変えようという動きが有ります。今は、心臓病でも虫歯でも3割負担ですが、命に直接関係ない、自分で予防できる病気・虫歯と歯周病の治療は、5割負担になるという話です。


私は、「定期健診を受けない人は、歯を失っても仕方がない」という自己責任の言葉は好きではありませんが、国の制度は変わりつつあります。

谷野歯科医院

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