フッソは、虫歯予防の効果が有ります。
ただ、自然回帰といわれる時代、人間が持つ力に、耳をかたむけても、いいのではないでしょうか。
人間は、虫歯に対する抵抗力を持っています。それは、天然のフッソである唾液です。
唾液は、24時間、365日、歯に接触しています。
シェーグレン症候群という、ご病気があります。
症状の一つに、唾液の分泌の減少が有り、虫歯が多くできます。
フッソは、唾液とまざり、効果を発揮します。
フッソの効果で、歯の主成分である、ハイドロキシアパタイトは、フルオロアパタイトに、変化します。
この、フルオロアパタイトは、ハイドロキシアパタイトに比べ、硬いです。
唾液とフッソの関係
① | フッソが、再石灰の際、唾液中のカルシウムとリンが必要です。 |
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② | フッソがなくても、唾液単独で、歯は硬くなります。 |
③ | 唾液は、24時間、365日、歯に接触しています。 |
フッソは、硬化を促します。
当院が薦めるフッソは、市販のフッソ配合の歯みがきジェルです。フッソの効果だけでなく、歯ブラシの毛先が、歯肉を刺激し、唾液が分泌されます。
フッソをしても、虫歯になる場合があります。フッソは、虫歯予防の、魔法の薬ではありません。
◇唾液による歯の萌出後成熟
歯が生え始め、歯の表面で、脱灰と再石灰化を繰り返すことによって、唾液の働きで、歯の表面が硬くなり(成熟)、耐酸性が強くなり、虫歯になりにくくなります。
〇 | 脱灰 | 虫歯菌が作った酸により、歯の表面から、カルシウムとリンが、溶けだすこと | |
〇 | 再石灰化 | 唾液中のカルシウムとリンが、歯の表面に戻ること |
食後、すぐに、歯を磨くのでなく、緑茶を飲む方が、おしゃべりを楽しみ、心がリラックスして、唾液の分泌が増えます。